精神障害者保健福祉手帳
茨城県水戸市にあります就労移行支援事業所ブルームです。
障害枠での就職を考えるときには必ず考えなければならないのが「障害者手帳」です。
ブルームには精神保健福祉士が常駐して手帳取得に関する相談も受けていますが、その中で多いのが
「私は手帳を取れますかねぇ」
という相談です。
病気としては落ち着いてしまっていて、手帳が出ない程度なのではないか、ということです。
誤解が多いところなのですが、障害者手帳は病気の重症度のみが重要なのではありません。
病気や障がいによって「日常生活にどれほどの影響が出ているか」ということが重要になります。
ですので、仮に症状が落ち着いていたとしても病気や障がいが影響して日常生活上で何らかのやりづらさが出ているとすれば、それは十分手帳取得をする上での判断材料になります。
例えば、精神障害者保健福祉手帳取得の診断書で聞かれる項目で、「食事」に関することがあります。
「食事はどうしていますか?」と聞かれてどのように答えるでしょうか?
(お母さんが用意してくれて3食は食べてるなぁ...)「ちゃんと食べてます」
ここで考えなければならないのは、手帳の診断書は「一人で生活することを想定して」答えるべきもの、と言うことです。
食事は、
「自分一人で」
「栄養バランスを考えて」
「量を考えて」
「自分で調理して」
「それによって通常以上の負担を感じることなく」
食事がとれるか、ということを聞くものです。
例えば病気の影響で疲れやすくなっていて、栄養バランスまで考えて食材を買う余裕が無かったり、調理を行うのが億劫でインスタントやスーパーの総菜のみで済ませるなどは「生活上のやりづらさ」に当たります。
そのやりづらさを聞いて、それが病気や障がいによるものかを判断するのが医師です。
ですので、普段からご自身が生活する中で感じているやりづらさはぜひとも主治医にお話しいただければと思います。
「自分の考えを言葉にするのが苦手で・・・」
という方もおられると思います。
そんな時はブルームのスタッフにお声掛けいただければしっかりとお話を伺います