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【コラム】就労支援のプログラムの一例をご紹介します 〜自己課題「体力の向上」〜

就労支援事業所では、利用者様に合わせたさまざまなプログラムを提供しています。

就労支援には4つのステップがあり、就労基礎・集中訓練・就職活動・(就職後の)定着支援、となっていますが、この各ステップに取り組むべき課題があります。

今回は当医療法人イプシロンが運営する「MB-FIT」について説明しながら、各ステップ共通の自己課題プログラムのひとつ、「体力の向上」に着目します。

MB-FITとは、心と運動の専門家が、心(Mind)と身体(Body)の健康の維持・増進(Fitness)をサポートする施設として2021年4月に開設しました。一面人工芝の室内には筋トレマシンやトレッドミルなどが設置され、うつの改善や予防・不安の軽減・ストレスの抑制・リラクゼーション技法の習得などが期待でき、当事業所でもすでにMB-FITへ通われている利用者様がいます。

MB-FITのトレーナーを務めるのは当法人所属の公認心理師/臨床心理士や看護師など国家資格を持ったスタッフであり、リワーク・復職支援にも携わっています。

多くの経験やノウハウを持つリワークスタッフによると、患者さんが復職後に一番に感じる課題として「体力」の問題があります。これは復職に限った事ではなく、就職、それもどんな職種に就いたとしても言える事ではないでしょうか。

体力がないことで疲労を蓄積しやすく、回復にも時間がかかります。疲労感が続くと物事をネガティブに捉える傾向が増し、マイナス思考に陥りやすく、できていたことができなくなってしまい、結果として体調を崩してしまう・・このような悪循環が起こりやすくなるのです。

「体力づくり」「体力の向上」という響きにどこか体育会系を連想してしまい、苦手意識のある方が多いのも事実です。しかし、取り組むべき課題としてはとても重要なものです。

「取り組むべき」「取り組んで下さい」という形ではなく、「どうすれば取り組みやすくなるかな」とスタッフと一緒に考えてみませんか?
それが自己課題プログラムの形であり、お一人でおこなう就職活動と大きく違う点です。これこそが、就労支援や復職支援を利用する強みであると言えます。

就労支援事業所ブルーム水戸梅香 サービス管理責任者 坂本真理子

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