【コラム】就労はまず相談から。「相談力」とは?
就労支援事業所にお問い合わせをいただいた際は、お問い合わせ後なるべく早いタイミングで見学をお勧めし、まずはお話を傾聴します。
中には、今就労されていてお仕事で悩んでたどり着きましたというご相談の方もいらっしゃいます。就労支援の利用要件に合わない場合でも何かお役に立てるよう、適切な情報を提供するよう心がけています。たとえばクリニックのリワークデイケアや自費カウンセリングの情報をお知らせしたり、一般就労への負荷が高いと思われる方にはA型B型就労継続支援事業所のご案内をしたりすることもあります。
また、実際に利用がはじまってからは、利用者様には毎朝スタッフに体調の報告をお願いしています。ストレスを抱え不調になるようなことがあればいつでも面談を申請できるような体制もとっています。
「今日はなにかモヤモヤとするので話して帰りたいです」という理由で面談を希望される方もいます。「このまま通所していて就職できるのだろうか」と不安を抱える方には、できるようになったこと具体的に伝えています。
このように、「ご自身から発信する力=相談力」は、就労する上で必要になる力です。
「こんなことで相談したら迷惑だろうな」と遠慮をするのではなく、心のモヤモヤを言葉で表現し相手に伝える練習をすることにより、いつの間にか「なんとなくすっきりしました」となることも多いです。
就労に悩む方が、自分の問題として主体的に考え乗り越えていけるようサポートができればと常日頃考えています。
就労支援事業所ブルーム研究学園 精神保健福祉士 武者