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「相手に優しく接しているのに私が傷ついてしまった」と感じる時は

精神障害でお仕事をするか迷われている方の中には、対人関係で悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
対人関係でいつも悩む...よくありますよね。精神障害の方ではなくとも悩みの一つだと思います。対人関係で悩み続け、就職してもやめてしまう、就職につながらないことはとても辛いことです。

今回は対人関係の悩みの一つを取り上げてみたいと思います。
皆さんは「相手に優しく接しているのに私が傷ついてしまった」という出来事はありませんか。
私は好意をもって、相手を思ってこうしたのに反応がなかった、私は相手を助けたのに私が辛い時は助けてもらえなかった・・・など、小さい頃から数えると誰しも経験していることではあると思います。
この時皆さんは、誰に対して向けていいかわからない複雑な気持ちが湧いてきませんか?
精神科医のユ・ウンジョン氏(2022)は、著書でこのような状況の来談者は「漠然とした寂しさや得体の知れない疎外感」を訴える人が多いと言っています。そしてさらにウンジョン氏(2022)はそのような気持ちになるときは「期待した相手に無視された」時としています。

仕事で期待に応えようと動いたとき、何も言わない方が穏便にいくと考え黙っていたとき、相手のためを思って行動したとき...
上手くいかないと傷ついていませんか。その時、相手にちょっぴり期待をしてその通りの結果ではないとがっかりしたり、疲れたりすると思います。

このようなときは、まず自分が相手に期待していないかを考えてみましょう。
相手は自分とは違う人間です。期待通りには動きません。優しさは見返りを求めてやることではないので、返ってこないことがあります。
その時はその時なのです。
返ってこなくても、皆さんの優しさはきっと相手に届いています。

もし、皆さんが「相手に優しく接しているのに私が傷ついてしまった」と感じるときは
一度立ち止まって「期待」について考えてみましょう。
少しは気持ちが軽くなるかもしれません。

ブルーム水戸宮町では見学・体験を随時受け付けています。 お気軽にお問い合わせください。
音楽療法士/支援員 井桁 希
参考文献:ユ・ウンジョン,カン・バンファ訳(2022).『傷つくだけなら捨てていい 精神科医が教える、ストレスの手放し方』イースト・プレス

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