「自分に合う仕事が分からない」から始まった。Eさんの自己分析と就職活動の軌跡
こんにちは!
茨城県の水戸市とつくば市にある就労移行支援事業所ブルームのブログ担当です。
秋も深まり、朝晩は冷え込むようになりましたが体調など崩されていませんでしょうか。
「働きたい気持ちはあるけれど、そもそも『自分に合う仕事』が何なのか分からない...」
「やりたいこともできることも見つからない」
「過去の経験から自信を失ってしまっている...」
水戸市、つくば市、ひたちなか市周辺で障害(精神・発達・知的障害など)により、このようにご自身のキャリアや適性に迷い、「自分に合う仕事」という答えが見つからずに悩んでいる方も多いかもしれません。
今回は、まさにそんな「自分に合う仕事が分からない」というスタート地点から、ブルームでの訓練を通じて「これならできる!」という自信を見つけ、希望の職種へ就職されたEさんの軌跡をご紹介します!
Eさんの軌跡:迷いの中から「軸」を見つけるまで
Eさんはご自身の発達障害(ASD)の特性と、過去の職歴から自信を失っており、「自分にできる仕事なんてないかもしれない」と不安げな表情でブルームに来られました。
Eさんの就職活動は「何がしたいか」ではなく、「何ができるか」を一緒に探すことから始まりました。
① ステップ1:まずは「できること」と「苦手なこと」を徹底的に棚卸し
【Eさんの取り組み】「自己理解」プログラムで特性を客観視する
Eさんがまず取り組んだのは、「自己理解」のプログラムです。
「過去に楽しかったこと、苦痛だったこと」
「集中できた作業、できなかった作業」
「人から褒められたこと」
など、支援スタッフとの面談やワークシートを通じてご自身の経験を徹底的に「棚卸し」しました。
その結果、Eさんには
・得意(好き): 一人で黙々とデータを探したり、ルール通りに分類したりする作業
・苦手(ストレス): 突発的な電話応対、雑談など、臨機応変なコミュニケーション というご自身の明確な「特性(得意・不得意)」が見えてきました。
② ステップ2:PC訓練で「できた!」を積み重ねる
【Eさんの取り組み】「得意」を「スキル」に変える練習
「一人で黙々と、ルール通りに」という特性は、PCでのデータ入力や情報収集といった事務作業に非常に向いています。
EさんはブルームのPC訓練でタイピングの基礎からWord・Excelの操作まで、ご自身のペースでじっくりと学びました。
初めは戸惑っていたEさんですが、訓練を重ねるごとに「昨日できなかったことが、今日はできる」という小さな成功体験を積み重ね、「これなら、自分にもできるかもしれない」と表情に自信が戻ってきました。
ステップ3:「自分に合う仕事」=「事務(バックオフィス)」という軸の決定
【Eさんの就職】「苦手」を避け、「得意」を活かせる職場へ
自己理解とスキル訓練を経て、Eさんの「自分に合う仕事」の答えが見えてきました。 それは、「コミュニケーション(苦手)は最小限で、データ入力や書類整理(得意)といったバックオフィス(後方支援)の事務」という明確な「軸」です。
Eさんはこの「軸」を基に就職活動を開始。
ブルームのスタッフとも相談し「電話応対は原則なし」「業務指示はチャットやメモで」といった、ご自身の特性に合わせた配慮を面接でしっかりと伝えました。
その結果、Eさんの「誠実さ」と「正確なPCスキル」を評価してくれた企業と出会い、見事、希望通りの事務職として内定を獲得されました!
「自分に合う仕事」は今見つかっていなくても大丈夫です
いかがでしたでしょうか。
Eさんの物語は、「自分に合う仕事」は、最初から分かっている必要はなく、「自分を知り、試してみる」中で見つかっていくものだ、と教えてくれます。
「自分に何ができるか分からない」
「何から始めればいいか、その一歩が踏み出せない」
もしあなたがそう感じているならまずはブルームで「自分を知る」ことから始めてみませんか?
・茨城県水戸市、つくば市、ひたちなか市周辺にお住まいの方
・精神障害、発達障害、知的障害などにより、働くことに困難を感じている方
・20代、30代、40代の方を中心に18歳から64歳までの幅広い年代の方が利用されています
障害者手帳をお持ちでない方もご利用いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。
◎見学や個別相談は無料です。
あなたからのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
作業療法士 大石 純







