就労移行支援と職業訓練（ハロワ）、どっちを選ぶべき？違いと選び方
こんにちは！
茨城県の水戸市とつくば市にある就労移行支援事業所ブルームのブログ担当です。
いちょうの葉が鮮やかに色づき、秋もいよいよ本番といった季節ですがいかがお過ごでしょうか。
さて、「働きたい」という思いで情報を集め始めると、よく似た言葉に出会います。 それが「就労移行支援」と「職業訓練（ハローワーク）」です。
「どちらも『訓練』をして就職を目指す場所みたいだけど、何が違うの？」
「今の自分にはどっちのサービスが合っているんだろう？」
「利用料金は？ サポート内容は？ 違いが分からなくて選べない...」
水戸市、つくば市、ひたちなか市周辺で、障害（精神・発達・知的障害など）によりこの二つの選択肢で迷い、最初の一歩を踏み出せずにいる方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、そんなあなたの悩みを解消するため、「就労移行支援」と「職業訓練」の違いと、あなたに合った選び方のポイントを分かりやすく比較・解説します！
◆「就労移行」と「職業訓練」の違い
どちらも就職を目指す点では同じですが、「対象者」「訓練内容」「サポートの範囲」が大きく異なります。
◆ 違い1：主な「対象者」と「目的」
〇就労移行支援（ブルームはこちら）
・対象： 主に、障害のある方の就職をサポートするための「障害福祉サービス」です。
・目的： 障害特性への理解や体調管理も含め、その方が一般企業で安定して働き続けるための「総合的な準備」を行います。
〇職業訓練（ハローワーク）
・対象： 主に失業状態にある方が対象です。（障害の有無は問いません）
・目的： 再就職に役立つ、専門的な知識や特定の技能（スキル）を身につけることが主な目的です。
◆ 違い2：メインとなる「訓練・サポート」の内容
〇就労移行支援（ブルーム）
・「広くて、深い」サポートが特徴です。
・PCスキルやビジネスマナー訓練もありますが、それ以上に「障害特性との付き合い方」に重点を置きます。
（例）「自己理解」のプログラム、ストレス対処法（コーピング）、コミュニケーション訓練（SST）、応募書類の作成や模擬面接、就職後の「職場定着支援（※これが大きな違いです！）」まで、トータルでサポートします。
〇職業訓練（ハローワーク）
・「専門的で技術的」な訓練が中心です。
（例）「Webデザイン科（3ヶ月）」「医療事務科（6ヶ月）」「簿記科」など、特定の職種に直結する専門スキルを学ぶ「学校」のイメージに近いです。
障害への配慮や就職後の定着支援は、就労移行支援ほど手厚くは行われない傾向があります。
◆ 違い3：「利用料金」の仕組み
〇就労移行支援（ブルーム）
・障害福祉サービスのため、前年のご本人（と配偶者）の世帯収入に応じて負担額が決まります。
約9割の方が「自己負担0円（無料）」で利用されています。
〇職業訓練（ハローワーク）
・受講料は原則無料です。（※ただし、テキスト代や資格試験代は自己負担となることが多いです）
・一定の要件を満たせば、訓練期間中に「職業訓練受講給付金（月10万円など）」を受給しながら学べる制度もあります。
◆ で、結局「私」はどっちを選べばいいの？
それぞれの特徴を踏まえると、以下のようにご自身に問いかけてみるのがおすすめです。
こんな方には「就労移行支援（ブルーム）」がおすすめ
・ 障害特性（気分の波、疲れやすさ、対人関係の苦手さなど）への不安が大きく、まず体調や生活リズムを安定させるところから始めたい。
・ PCスキルだけでなく、自己理解やコミュニケーションなど、働くための「土台」を総合的に学びたい。
・ 就職活動のサポート（書類添削、面接練習）だけでなく、就職した後も、長く安定して働くためのサポート（定着支援）がほしい。
こんな方には「職業訓練（ハローワーク）」がおすすめ
・ 障害特性よりも特定の「専門スキル」がないことが就職のネックになっている。
・ 体調や生活リズムは既に安定しており、週5日の通学（訓練）が問題なく可能である。
・ 「Webデザイナー」「簿記」など、明確に「なりたい職種」が決まっている。
◆「自分に合うか分からない」その迷い、一緒に考えます
いかがでしたでしょうか。
「就労移行支援」と「職業訓練」はどちらが優れているということではなく、あなたの「今の状況」と「目標」によって選ぶべき道が変わってきます。
「自分は、まず体調を整えるのが先かな？」
「ブルームではどんなPCスキルが学べるんだろう？」
そんな風にご自身の選択に迷われたら、ぜひ一度私たちにご相談ください。
ブルームの利用が最適でないと判断した場合はハローワークの職業訓練も含め、あなたに合った他の選択肢を誠実に一緒に考えます。
・茨城県水戸市、つくば市、ひたちなか市周辺にお住まいの方
・精神障害、発達障害、知的障害などにより働くことに困難を感じている方
・20代、30代、40代の方を中心に18歳から64歳までの幅広い年代の方が利用されています
障害者手帳をお持ちでない方もご利用いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。
◎見学や個別相談は無料です。
あなたからのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
作業療法士 大石
