【お悩み相談】「自分は平気」でも「周りが困ってる」と突然言われた..."ズレ"にどう気づけばいい?
こんにちは!
茨城県の水戸市とつくば市にある就労移行支援事業所ブルームのブログ担当です。
みなさま、いかがお過ごでしょうか。
さて、就職を目指す方、あるいは既にお仕事をされている方からこんな戸惑いの声をお伺いすることがあります。
「自分としては、普通に仕事をしているつもりだった」
「でも、上司から突然『あなたの〇〇な言動で周りが困っている』と指摘された...」
「『そんなつもりじゃなかった』のに、なぜか相手を怒らせてしまったらしい」
「なぜ周りが困っているのか、その理由が本当に分からない...」
水戸市、つくば市、ひたちなか市周辺で、障害(特に発達障害・ASDなど)の特性により、この「自分の感覚」と「他者からの評価」との間にズレが生じやすく、どうすれば良いか分からずに悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、そんなあなたの「?」を解消するために、なぜその"ズレ"が起きてしまうのか、そしてそのズレに気づくための具体的なヒントを3つご紹介します!
◆ なぜ、自分だけが「気づけない」ズレが起きるのか?
まず一番にお伝えしたいのは、この「ズレ」は、あなたが「悪い」から、「性格が冷たい」から起きているわけでは決してないということです。
【ポイント】あなたの「当たり前」と、相手の「当たり前」のOS(仕組み)が違うだけかも
特に発達障害(ASD)などの特性がある場合、「言葉通りの意味」を重視し「暗黙のルール」や「相手の表情や声色」といった言葉以外の曖昧な情報を読み取ることが元々苦手な場合があります。
(例)あなたの認識: 「仕事のミスを事実として伝えただけ」
(例)相手の受け取り方: 「みんなの前で事実を(冷たく)指摘された」と、否定されたように感じてしまった。
(例)あなたの認識: 「作業に集中していただけ」
(例)相手の受け取り方: 「(挨拶したのに返事がなく)無視された」と拒絶されたように感じてしまった。
このように、あなたにとっての「当たり前(OS)」と、相手にとっての「当たり前(OS)」が根本的に違う可能性があることを知る。
それが、ズレを理解する第一歩です。
◆ 周囲の「困った」に気づくための3つのヒント
では、「空気を読む」という曖昧なことではなく、具体的にどうすればその「ズレ」に気づけるようになるのでしょうか。
ブルームでは以下の「技術(スキル)」の練習を大切にしています。
1. ヒント1:「言葉(事実)」だけでなく、「相手の反応(表情)」を観察してみる
【ポイント】「何を言ったか」より「相手が"どんな顔"をしたか」に注目する
あなたが何かを発言した後、相手の「反応(データ)」を少しだけ観察してみましょう。
・相手は、「笑顔でうなずきましたか?」
・それとも、「一瞬、表情が固まったり笑顔が消えたり」しませんでしたか?
・あるいは、「視線をそらしたり、急に黙り込んだり」しませんでしたか?
言葉では「分かりました」と言っていても、もし表情が曇っていたなら...。
それは相手が「困った(あるいは、傷ついた・納得できていない)」という言葉にならないサインかもしれません。
2. ヒント2:信頼できる人に「翻訳者(=答え合わせ役)」になってもらう
【ポイント】「自分の感覚」だけで判断せず、客観的な「他者の目」を借りる
ヒント1で「相手の表情が曇ったかも?」と感じても、その理由を自分一人で突き止めるのは至難の業です。
そんな時こそ、私たち支援員や職場の信頼できる上司・同僚に「答え合わせ」をお願いしてみましょう。
(例):「先ほど、〇〇さんにAの件を伝えたら少し表情が固まったように見えました。私の伝え方で何か失礼な点はなかったでしょうか?」
このように具体的に相談すれば、相手は「あの言い方は、少しキツく聞こえたかもね。次は『B案はどうかな?』と提案の形にするとソフトだよ」といった、あなたでは気づけなかった「ズレ」を「翻訳」してくれるはずです。
3. ヒント3:「指摘」は「攻撃」ではなく、「貴重なフィードバック」と捉え直す
【ポイント】「困っている」と伝えてくれる人は、あなたの「敵」ではない
「周りが困っている」と指摘されると、誰でもカチンと来たり、深く落ち込んだりしますよね。その気持ちはとても自然なものです。
しかし、考えてみてください。
本当に「面倒だ」と思ったら、多くの人は何も言わずにあなたから静かに離れていくだけです。
あえて「困っている」と勇気を出して伝えてくれたその人は、あなたとの関係を諦めておらず、「改善して、もっとうまくやっていきたい」と願ってくれている、一番の「味方」になってくれる可能性を秘めているのです。
「指摘=攻撃」ではなく、「指摘=(自分では気づけない)"ズレ"を教えてくれる、ありがたい情報提供」と捉え方を変える(リフレーミングする)だけで、あなたの心の負担はぐっと軽くなるはずです。
◆ その「ズレ」、ブルームで「答え合わせ」しませんか?
いかがでしたでしょうか。
この「自分と他人の感覚のズレ」に一人で気づき、修正していくのは本当に難しいことです。
私たち就労移行支援事業所ブルームでは、SST(ソーシャルスキルトレーニング)やグループワークといったプログラムを通じて 「今、自分の発言が相手にどう伝わったか?」 「こんな時、相手を不快にさせない『型(かた)』は?」 といったことをスタッフが間に入り、安全な環境で「答え合わせ」をする練習をたくさん行っています。
あなたの「そんなつもりじゃなかった」を、「ちゃんと伝わった!」という安心感に変える練習を私たちと一緒に始めてみませんか?
・茨城県水戸市、つくば市、ひたちなか市周辺にお住まいの方
・精神障害、発達障害、知的障害などにより、働くことに困難を感じている方
・20代、30代、40代の方を中心に18歳から64歳までの幅広い年代の方が利用されています
障害者手帳をお持ちでない方もご利用いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。
◎見学や個別相談は無料です。
あなたからのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
作業療法士 大石







