「なんでも例外を考えてしまう...」リスクを見つけすぎる私が楽になるための思考術
こんにちは!
茨城県の水戸市とつくば市にある就労移行支援事業所ブルームのブログ担当です。
本格的な冬の足音が聞こえてくる季節となりましたがいかがお過ごでしょうか。
さて、お仕事や日常生活の中で、こんな「考え方のクセ」に悩んでいませんか?
「物事を進めようとすると『でも、こういう場合はどうするの?』と"例外"ばかりが頭に浮かぶ」
「『うまくいかないパターン』を先に見つけてしまい、不安になって最初の一歩が踏み出せない...」
「会議で懸念点を指摘したら『細かすぎる』『ネガティブだ』と周りに煙たがられてしまった...」
水戸市、つくば市、ひたちなか市周辺で障害(特に発達障害・ASDなど)の特性により、物事の「穴」や「リスク」に人一倍気づきやすいがゆえにご自身が疲れてしまったり、周りとズレを感じたりして悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、その素晴らしい「気づく力」を"短所"として抑圧するのではなく、あなた自身が楽になるための「思考術(ライフハック)」を3つご紹介します!
◆ その「才能」をまずはあなたが認めてあげてください
まず、あなたに一番にお伝えしたいこと。
それは、あなたのその「考え方のクセ」は仕事において非常に価値のある「才能」だということです。
【ポイント】その「例外を見つける目」は「危機管理能力(リスクマネジメント)」という最強の強みです
あなたが「例外」や「うまくいかないパターン」を考えてしまうのは、
・物事を、人よりも「多角的」に見ることができる
・計画の「穴(欠陥)」や「潜在的なリスク」を誰よりも早く察知できる
・完璧を目指そうとする「誠実さ」や「丁寧さ」を持っている という、素晴らしい特性の表れであることが非常に多いのです。
この「才能」は、「イケイケドンドン」で進んでいる時には煙たがられるかもしれませんが、「品質管理(デバッグ)」「法務・経理(ルールのチェック)」「計画立案(リスクの洗い出し)」といった絶対に失敗が許されない仕事において、他の誰にも真似できない「専門性」として絶大な信頼を生みます。
問題は「才能」そのものではなく、その「才能」によってあなたが「不安で動けなく」なってしまうことです。
その「才能」に振り回されないための3つの思考術を見ていきましょう。
◆「気づく力」に振り回されないための3つの「思考術」
あなたのその「気づく目」を、不安のためではなく仕事の成果のために上手に使う練習です。
1. 思考術1:「思考フェーズ」と「実行フェーズ」を、意識的に分ける
【ポイント】「リスクを探す時間」と「手を動かす時間」を自分で区切る
・あなたの「例外探し」の才能は、「計画を立てる時(思考フェーズ)」にこそ全力で発揮されるべきです。
・会議や計画の「最初」に、「こんなリスクはありませんか?」「こういう例外パターンは想定済みですか?」と気づいた懸念をどんどん出しましょう。それがあなたの役割であり、価値です。
・しかし、チームで「よし、この計画でいこう!」と決まった後(=実行フェーズ)はその「例外探し」のスイッチを意識的にオフにします。
・「今は決まったことをやる時間だ」と割り切り、もし途中で新たな例外に気づいてもすぐに口に出さず、一度メモに書き留めて「後でまとめて相談しよう」と目の前の作業に集中する練習をしてみましょう。
2. 思考術2:「100%」を目指さず、「80%の"とりあえず"」で動いてみる
【ポイント】「例外が一つもない完璧な計画」はこの世に存在しないと受け入れる
・あなたが不安で動けなくなるのは、例外やリスクを「ゼロ(100%安全)」にしないとスタートを切れないと感じているからかもしれません。
・しかし、仕事の多くは「80%の完成度」でもまず「やってみて」、問題が起きたら「その都度修正する」という進め方が求められます。
・「うまくいかないパターンA, B, Cは確かに存在する。でも、まずは一番可能性の高い『うまくいくパターン』で動いてみよう。もしAが起きたら、その時にAの対処を考えればいい」
・このように、「完璧」の基準を意図的に下げること、「今、全てを解決しなくてもいい」とご自身を許してあげることが、次の一歩を踏み出す力になります。
3. 思考術3:「懸念(事実)」と「不安(感情)」を書き分けて相談する
【ポイント】「見つける」のはあなたの仕事「判断」するのは上司の仕事、と切り分ける
・頭の中で例外を考えると「どうしよう...」という「不安(感情)」がどんどん大きくなり、動けなくなります。
・まず、あなたの気づいたことを「懸念(客観的な事実)」としてメモに書き出しましょう。
NG例: 「もし〇〇が起きたら全部ダメになるかもしれない...(不安)」
OK例: 「〇〇のケース(例外)が発生した場合、対応マニュアルがまだないようです(事実)」
・そして、その「事実」のメモを持って上司にこう相談します。
・「こういった懸念(例外)を見つけたのですが、これは今すぐ対策すべきですか? それとも、実際に起きてから対処する方針で良いでしょうか?」
・あなたの仕事は「リスクを見つけること」まで。そのリスクに「どう対処するかを判断する」のは上司やチームの仕事です。
こうして「判断」を上司に委ねる(ボールを渡す)ことで、あなたの心の負担は劇的に軽くなります。
◆ その「気づく目」はあなたの才能です。ブルームで「強み」に変えませんか?
いかがでしたでしょうか。
あなたの「例外を見つける目」は、チームの穴を防ぎ、計画の精度を高める本当に貴重な才能です。
その才能を「不安」で潰してしまうのではなく、「チームへの貢献」という「強み」として活かす方法を私たちと一緒に練習してみませんか?
ブルームの「自己理解」プログラムや「SST(ソーシャルスキルトレーニング)」では、 「自分の特性をどう『強み』として面接で伝えるか」 「上司に、どう『相談(報告)』すれば、不安ではなく『提案』として受け取ってもらえるか」 といった具体的な「伝え方」の練習を専門スタッフが一緒にサポートします。
・茨城県水戸市、つくば市、ひたちなか市周辺にお住まいの方
・精神障害、発達障害、知的障害などにより、働くことに困難を感じている方
・20代、30代、40代の方を中心に18歳から64歳までの幅広い年代の方が利用されています
障害者手帳をお持ちでない方もご利用いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。
◎見学や個別相談は無料です。
あなたからのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
作業療法士 大石







