【統合失調症】安定して働くための3つのヒント
こんにちは!
茨城県の水戸市とつくば市にある就労移行支援事業所ブルームのブログ担当です。
落ち葉が風に舞う季節となり、冬の足音も近づいてまいりましたが、いかがお過ごでしょうか。
さて、統合失調症の特性と向き合いながら就職を目指そうとされる時、ご本人やご家族が最も不安に感じるのが「陽性症状(幻覚・妄想など)」との付き合い方かもしれません。
「幻覚(幻聴・幻視)や、誰かに見張られているといった妄想があるから働くなんて無理だ...」
「もし仕事中に症状が出てしまったらどうしよう」
「周りに迷惑をかけてしまうのが、本当に怖い...」
水戸市、つくば市、ひたちなか市周辺で、こうした症状への不安から、働くことそのものを諦めかけている方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、こうした症状を「ゼロ」にすることだけを目指すのではなく、症状と「上手に付き合いながら」安定して働くための「ヒント」を私たち福祉事業所の視点からご紹介します!
◆「症状=働けない」と、諦める前に
まず、あなたに一番にお伝えしたいこと。
それは、「症状が全くない(寛解)」状態でないと働けない、というわけでは決してない、ということです。
【ポイント】症状を「ゼロ」にするのではなく、症状が「生活や仕事に与える影響」を最小限にする
統合失調症の「リカバリー(回復)」とは、必ずしも症状がゼロになること(Cure)だけを指すのではありません。
症状が残っていたとしても、それが「自分の一部」であることを受容し、その症状と上手に付き合いながらご自身が望む生活(就労)を実現していくプロセス(Recovery)こそが今、とても大切にされています。
目標は、症状を「根絶やし」にすることではなく、症状に「振り回されない」ための技術(スキル)を身につけることです。
〇 症状と上手に付き合うための「3つのヒント」
では、症状と「上手に付き合う」とは、具体的にどういうことでしょうか。
ブルームのような就労移行支援事業所は、まさにその「技術」を安全な環境で「練習」する場所です。
1. 大前提:主治医(医療)との連携を「最優先」にする
【ポイント】あなたの安定は医療との「チーム戦」です
何よりもまず、お薬(服薬)は、あなたの体調を安定させ、症状(水)がコップから溢れないように守ってくれる「防波堤」です。
私たち福祉事業所は医療機関ではありません。
私たちができるのは、あくまであなたが主治医の先生の治療を最大限に活かせるよう「生活面」からサポートすることです。
「最近、こんな症状が出やすくて困っている」
「薬の副作用で、日中眠気が強い」
といった「生活の事実」をご自身で、あるいはブルームのスタッフと一緒に正確に主治医に伝えること。
この「医療」と「福祉(ブルーム)」の連携こそが、安定就労への一番の近道です。
2. 症状の「サイン(予兆)」にいち早く気づく(自己理解)
【ポイント】症状が強くなる前には必ず「サイン」があります
幻覚や妄想といった症状は多くの場合、ストレスや疲れが「コップ」の縁まで溜まった時に溢れ出すようにして現れます。
大切なのは、溢れる「前」の、「水かさが増えてきたな」という「サイン(予兆)」に、ご自身が気づくことです。
(例)あなたの「サイン」:
・「いつもより眠れない日が2日続いている」
・「周りの音がやけに大きく(敏感に)聞こえる」
・「食欲が極端になくなる(あるいは、増えすぎる)」
〇ブルームでやること:
・「生活記録(セルフモニタリング)」を支援員と一緒に振り返る中で、こうした「あなただけのサイン」を見つけ出します。
〇これができると:
・「あ、今週は寝不足だから、症状が出やすいかも。今日は無理せず早めに休もう」と、先回りして「対処(=休む)」することができ、大きな波を防げます。
3. 症状を「やり過ごす(コーピング)」技術と「環境」を準備する
【ポイント】症状が出た時、「どうすれば楽になるか」の対処法(お守り)を持っておく
それでも、仕事中に症状が出てしまうことはあります。
その時に「パニック」にならないことが重要です。
(A)対処法(コーピング)を身につける:
幻覚や妄想と、真っ向から「戦わない」こと。
・(例:「あ、今(幻聴が)聞こえてるな。疲れている証拠だから、まずは深呼吸しよう」と、一歩引いて客観視(メタ認知)する練習)
・(例:安心できる音楽を聴く、リラックスできるアロマを嗅ぐ、など)
(B)環境を調整する(合理的配慮):
・(例:幻聴が辛い時)→ 職場の許可を得て、耳栓やノイズキャンセリングイヤホンを使う
・(例:不安が強い時)→ 一時的に休める「休憩室」を使わせてもらう
・(例:妄想で人が怖い時)→ デスクの配置を「壁際」にしてもらう
ブルームでやること:
ストレスマネジメント講座で(A)の対処法を練習し、就職活動では(B)の環境調整を、私たち支援員が企業側と交渉・相談するお手伝いをします。
◆「症状があるから」と諦める前に、その「付き合い方」を練習しませんか?
いかがでしたでしょうか。
「幻覚」や「妄想」はそれ自体が「怖いもの」ですが、「どういう時に出やすく、どうすれば楽になるか」という「パターン」と「対処法」が分かれば、あなたの不安は今よりずっと軽くなるはずです。
「症状があるから、働けない」 と一人で諦めてしまう前に、 「症状と、どう付き合えば働けるか」 を私たちブルームで一緒に練習してみませんか?
・茨城県水戸市、つくば市、ひたちなか市周辺にお住まいの方
・精神障害、発達障害、知的障害などにより、働くことに困難を感じている方
・20代、30代、40代の方を中心に18歳から64歳までの幅広い年代の方が利用されています
障害者手帳をお持ちでない方もご利用いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。
◎見学や個別相談は無料です。
あなたからのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
作業療法士 大石







