「シーン」となったらどうしよう?会議で皆が黙ってしまう時に考えること
こんにちは!
茨城県の水戸市とつくば市にある就労移行支援事業所ブルームのブログ担当です。
朝晩は上着が手放せない季節となってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、会議やグループワークの最中ふと会話が途切れ、「シーン...」という静寂が訪れる瞬間。
あの、何とも言えない気まずい空気、とても苦手ですよね。
「何か言わなきゃ!と焦ってしまう...」
「自分が何か変なことを言っただろうか...」
「このまま誰も話さなかったら、どうしよう...」
水戸市、つくば市、ひたちなか市周辺で、障害(精神・発達・知的障害など)の特性によりこうした「場の空気」に敏感だったり、沈黙をどう扱えばいいか分からず、会議そのものに強いストレスを感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、そんな「沈黙=気まずい」という思い込みを和らげ、会議の「シーン」を前向きに乗り越えるための3つの考え方をご紹介します!
その「沈黙」、本当に「悪いもの」ですか?
私たちはつい「会話が途切れる=悪いこと」と焦ってしまいがちです。
でも、その「シーン...」にはちゃんと理由があります。
ファシリテーター(進行役)や参加者としてその理由を冷静に考えてみましょう。
① まずは「10秒」待ってみる。沈黙は「思考の時間」かも
【ポイント】参加者が「考えをまとめている」最中の可能性があります
あなたが何かを問いかけた後、すぐに答えが返ってこない。それは、参加者が「何を言おうか」「どう言葉にすれば伝わるか」と、一生懸命に頭の中で考えている"大切な時間"かもしれません。
特に、ASD(自閉スペクトラム症)の特性がある方などは言葉を慎重に選ぶために少し時間が必要な場合があります。
ここで焦って「どうですか?」「何かありませんか?」と矢継ぎ早に言葉をかぶせてしまうと、その「考える時間」を奪ってしまいかえって意見が出にくくなります。
まずは「シーン...」となっても、10秒はぐっと我慢して待ってみる。
それだけで、ポツリと誰かが意見を話し始めてくれることは意外と多いものです。
② 質問が「大きすぎた」かも? 問いを「小さく」してみる
【ポイント】「どう思いますか?」は、実は一番むずかしい質問
沈黙が続くもう一つの大きな理由は、「質問が漠然としすぎて、何から答えていいか分からない」ケースです。
「この企画について、どう思いますか?」と聞かれても、どこから話していいか迷ってしまいますよね。
そんな時は、質問を「小さく」「具体的」にして、答えやすくしてあげましょう。
・悪い例:「どう思いますか?」
・良い例:「まず、この企画の『良い点』はどこだと思いますか?」
・良い例:「何か一つでも『懸念点』や『心配なこと』はありますか?」
・良い例:「A案とB案、どちらがより現実的だと思いますか?」
「Yes/No」や「選択肢」で答えられるように問いを変えるだけで発言へのハードルは劇的に下がります。
③ 「話す」のが難しいなら、「書く」に変えてみる
【ポイント】「話し出す勇気」がなくても、「書き出す」ことならできる
人前で一番最初に発言するのは誰でも勇気がいるものです。
また、口頭でのやり取り(聴覚情報)が苦手で言いたいことをうまくまとめられない方もいます。
もし沈黙が続くようなら、思い切って「やり方」を変えてみましょう。
・「言葉にしにくいかもしれないので、まずは付箋に『良いと思う点』を1つだけ書き出してみませんか?」
・「チャットが使えるなら、そこに意見を書き込んでもらうのはどうでしょう?」
「話す」というプレッシャーから解放し、「書く」という別の選択肢を提示するだけで、それまで黙っていた人から貴重な意見が出てくることはよくあります。
ブルームで会議に参加する練習をしませんか?
いかがでしたでしょうか。
会議の「シーン」は焦って埋めるものではなく、「なぜ今、沈黙が起きているのか?」を考えるサインです。
そのサインを正しく読み解き、対応する技術を身につければ会議への苦手意識はきっと和らいでいくはずです。
私たち就労移行支援事業所ブルームでは、グループワークのプログラムを通じてこうしたファシリテーションや、様々な立場でのコミュニケーションをスタッフがサポートしながら安心して練習することができます。
・茨城県水戸市、つくば市、ひたちなか市周辺にお住まいの方
・精神障害、発達障害、知的障害などにより働くことに困難を感じている方
・20代、30代、40代の方を中心に18歳から64歳までの幅広い年代の方が利用されています
障害者手帳をお持ちでない方もご利用いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。
◎見学や個別相談は無料です。
あなたからのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
作業療法士 大石 純







