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【利用者の声】発達障害のある私が、職場で円滑な人間関係を築くために実践している5つの工夫

こんにちは!
茨城県の水戸市とつくば市にある就労移行支援事業所ブルームのブログ担当です。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。

「職場でなんだか人間関係がうまくいかない...」
「悪気はないのに、誤解されてしまうことがある...」
「どうすれば、もっとスムーズにコミュニケーションが取れるんだろう?」

水戸市やつくば市周辺で、発達障害(ASD、ADHDなど)の特性によりこうした職場の人間関係に悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

今回は実際にブルームを利用し、ご自身の特性と向き合いながら現在お仕事で活躍されている卒業生の方から「職場で円滑な人間関係を築くために、私が実践している5つの工夫」というテーマで素晴らしいご報告をいただきましたのでご紹介します!

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私が職場で実践している、人間関係を円滑にする5つの工夫
こんにちは。ブルームの卒業生です。
私は発達障害(ASD)の特性があり、以前は職場の人間関係で悩むことが多くありました。ですが、ブルームでの訓練や今の職場での経験を通して、自分なりにいくつかの「工夫」をすることで以前よりもずっと楽に、そして前向きに働けるようになりました。

今日は、私が実際に試してみて効果があったと感じている5つの工夫を皆さんにご紹介したいと思います。


① 「〇〇さん、今5分よろしいですか?」と枕詞(クッション言葉)を使う
【工夫のポイント】相手の状況を気遣う一言を添える

以前は聞きたいことがあるとすぐに「これ、どうすればいいですか?」と話しかけてしまい相手を驚かせてしまうことがありました。
そこで、「お忙しいところ恐縮ですが」「今、少しだけお時間よろしいでしょうか?」のように、必ず相手の状況を尋ねる一言を添えるようにしました。
この一言があるだけで相手も心構えができますし、丁寧な印象を持ってもらえるようになったと感じます。


② 指示は「メモを取りながら」聞き、最後に復唱して確認する
【工夫のポイント】「聞いたつもり」の勘違いを防ぐ

口頭での指示はどうしても聞き漏らしたり、自分なりの解釈で覚えてしまったりすることがありました。
そこで、指示を受ける際は必ずメモ帳とペンを手に持ち、大事なポイントを書き留めながら聞くようにしました。
そして最後に「〇〇という理解で合っていますでしょうか?」と復唱して確認します。
これを徹底することで、「言った・言わない」のすれ違いが劇的に減りました。


③ 雑談は「聞き役」に徹し、質問で返す
【工夫のポイント】無理に話そうとせず、相手に興味を持つ

雑談が苦手でつい自分の好きなことばかり一方的に話してしまい、場をしらけさせてしまうことがありました。
そこで、自分から面白い話をしようとするのをやめ「聞き役」に徹することにしました。
相手の話に「そうなんですね!」「それで、どうなったんですか?」と相槌を打ち、質問で返すことを意識しています。
相手に気持ちよく話してもらうことが一番のコミュニケーションだと気づきました。


④報告・連絡・相談は「結論から」を意識する
【工夫のポイント】PREP法で、伝えたいことを明確に

話が長くなってしまい、「結局、何が言いたいの?」と言われることが悩みでした。
ブルームで学んだPREP法(Point:結論 → Reason:理由 → Example:具体例 → Point:結論)を意識し、「〇〇の件でご報告です」「結論から言うと、〇〇です」とまず何の話なのか、結論は何なのかを最初に伝えるようにしました。
話のゴールが見えるだけで相手の聞くストレスがぐっと減るようです。


感謝は「具体的に」「すぐに」伝える
【工夫のポイント】「ありがとう」に一言プラスする

何かをしてもらった時、「ありがとうございます」と伝えるのはもちろんですが、
「〇〇さん、先ほどは資料作成を手伝っていただき、本当に助かりました。ありがとうございます!」
のように、何に対して感謝しているのかを具体的に伝えるようにしています。
その方が自分の感謝の気持ちがより深く伝わると感じています。


これも私の特性なのだろうと思いますけれど、やっぱりどこかで最後は「やっぱりちょっと違うなぁ」と思うこともあります。
でも人間って基本的に「全部を分かり合うことはできない」と思うのです。
職場でも「分かり合わなきゃ」と思っていたんですが、「仕事を円滑に進めるための関係」と割り切って、自分のこだわりとうまく付き合おうと日々意識することで、徐々に程よい距離感?のようなものがつかめるようになってきたような気がします。
まだ意識しなければいけない日々ですが、段々上手になって、意識しなくても良いくらいになったらいいなと思ってます!


ブルームであなたに合った「働き方の工夫」を見つけませんか?
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した工夫はほんの一例です。
大切なのはご自身の特性を理解し、あなたに合ったやり方を見つけていくことだと思います。

私たち就労移行支援事業所ブルームでは、こうしたコミュニケーションのトレーニングやご自身の障害特性との付き合い方を学ぶプログラムを一人ひとりに合わせて提供しています。

作業療法士 大石 純

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