【卒業生体験記】コミュニケーションが苦手だった私がチームで働く喜びを知るまで。Dさんの物語
こんにちは!
茨城県の水戸市とつくば市にある就労移行支援事業所ブルームのブログ担当です。
朝晩は少し肌寒く感じる日も増えてきましたが、体調など崩されていませんでしょうか。
「人と話すのが昔からとにかく苦手...」
「雑談の輪にどう入ればいいか分からず孤立してしまう...」
「『報・連・相』が大切だと分かっていても、タイミングが掴めず後回しにしてしまう...」
こうしたコミュニケーションへの苦手意識から働くことそのものに高いハードルを感じている方も少なくないかもしれません。
今回は、そんな「人と関わること」への強い不安を抱えていたDさんが、ブルームでの訓練を経て「チームで働く喜び」を見つけるまでの体験記をご紹介します。
Dさんの体験記:不安が「やりがい」に変わった瞬間
Dさんは、発達障害(ASD)の特性から人の気持ちを察したり場の空気を読んだりすることが苦手で、過去の職場で人間関係に深く悩んだ経験をお持ちでした。
ブルームに来られた当初も、「一人で黙々とできる仕事じゃないと自分には無理です」と話されていたのが印象的です。
① ステップ1:不安だったグループワークへの挑戦
【Dさんの変化】「役割」がコミュニケーションの第一歩になった
ブルームではビジネススキルの習得のために複数人で一つの課題に取り組むグループワークを定期的に行っています。
Dさんは当初、このプログラムに強い抵抗感を持たれていました。
しかし、私たちはDさんに「書記」や「タイムキーパー」など明確な役割をお願いすることから始めました。
「役割」があるとDさんは「何をすればいいか」が明確になり、自信を持って発言できるようになりました。
そして、自分の意見がチームの成果に繋がる経験を積み重ねるうち、Dさんの表情から不安が消え、「チームで何かを成し遂げること」への手応えを感じ始めているのが分かりました。
② ステップ2:「伝える」ではなく「伝わる」ための練習
【Dさんの変化】「報・連・相」は自分を守るスキルだと知った
Dさんのもう一つの課題は「報・連・相」でした。
「こんなことを聞いていいか分からない」「今忙しそうだから...」と考え込んでしまい、結果としてミスに繋がることがありました。
そこで、スタッフとの間で「1日の終わりに必ず進捗を報告する」という練習を徹底しました。
ロールプレイングで「結論から話す」「相手の時間を気遣う(今、お時間よろしいですか?)」といった型を学ぶうち、Dさんは「報・連・相は、相手のためだけでなく、自分の勘違いやミスを防ぎ、自分を守るための大切なスキルだ」と気づかれました。
③ ステップ3:そして、チームの一員として働く「今」
【Dさんの就職】「Dさんがいると助かる」と言われる喜び
ブルームでの様々な経験を経て、Dさんは「一人で働く」という当初の希望ではなく、「サポートし合えるチームで働きたい」という新しい目標を見つけられました。
そして、就職された現在の職場では物流チームの一員として活躍されています。
「今でも雑談は得意ではありません」とDさんは笑います。
「でも、業務に必要な連絡や相談は、ブルームで学んだ型のおかげで堂々とできるようになりました。何より、仲間と『お疲れ様です』『ありがとう』と言い合えるチームの一員として働けることが今の一番の喜びです」
ブルームであなたの「苦手」を「自信」に変えませんか?
いかがでしたでしょうか。
Dさんの物語は、コミュニケーションへの苦手意識は正しい訓練と環境によって必ず乗り越えられることを教えてくれます。
私たち就労移行支援事業所ブルームでは、あなたの「苦手」に真剣に向き合い、それが「自信」に変わるまで、専門のスタッフがとことん寄り添います。
・茨城県水戸市、つくば市、ひたちなか市周辺にお住まいの方
・精神障害、発達障害、知的障害などにより働くことに困難を感じている方
・20代、30代、40代の方を中心に18歳から64歳までの幅広い年代の方が利用されています
障害者手帳をお持ちでない方もご利用いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。
◎見学や個別相談は無料です。
あなたからのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。
作業療法士 大石 純







