【障害特性】「マルチタスクが苦手」なあなたへ。2つの作業を1つずつ「シングルタスク」にする方法
こんにちは。
茨城県の水戸市、つくば市周辺で就労支援を行っているブルームのブログ担当です。
8月11日、火曜日。
日々の訓練や職場で、複数の作業を同時に頼まれたとき、こんな風に頭の中がパニックになってしまった経験はありませんか?
・資料の入力作業をしている最中に「これ急ぎでコピーしてきて」と言われ、頭が真っ白になる
・電話でメモを取りながら話を聞こうとすると、どちらか一方の手が完全に止まってしまう
・あれもこれもやらなきゃと焦るあまり、どちらの作業も中途半端になってミスが増えてしまう(>_<)
真面目な方ほど、「社会人なら複数の仕事を手際よく同時にこなさなければいけない」と思い込み、うまく対応できない自分を責めてしまいがちです。
ですが、脳の仕組みとして、人間は本来「2つのことを同時に考える」ようにはできていません。器用にマルチタスクをこなしているように見える人も、実は頭の中で超高速で切り替えを行っているだけなのです。
マルチタスクが苦手なら、無理に対応しようとする必要はありません。プロのセルフケアは、頼まれた複数の作業をその場で分解し、「1回に1つの作業だけに集中できる状態(シングルタスク)」に変換することです(^^)
今回は、パニックを防ぎながら着実に作業を片付けるための3つのステップをご紹介します。
◆ マルチタスクを「シングルタスク」に変える3つの手順
複数の指示が重なったら、慌てて手を動かす前に次の手順で頭の中を整理しましょう。
(1) 頼まれた作業をその場で「メモに書き出す」
頭の中だけで複数のタスクを記憶しておこうとすると、脳のメモリ領域(ワーキングメモリ)が圧迫されてフリーズを引き起こします。
新しい指示を受けたら、まずは「①データ入力」「②コピー」とメモ用紙に箇条書きで書き出しましょう。記憶することを紙に丸投げしてしまうことで、脳のスペースが一気に空いて落ち着きを取り戻せます。
(2) 「やる順番」を決めて、1つ以外のメモを隠す
書き出したタスクに「1」「2」と優先順位の番号をつけます。
そして、今からやる「1」の作業以外は、付箋や手帳で物理的に隠してしまいましょう(^^)
視界から2つ目のタスクを消すことで、脳は「今はこれだけに集中すればいいんだ」と安心し、本来の集中力を発揮できるようになります。
(3) 割り込みが入ったら「今の作業の現在地」をメモして手を止める
作業の途中で急な割り込み指示が入ったときは、すぐに新しい作業に飛びつかないのがコツです。
「〇〇ページまで入力完了」と現在の進捗をメモに残してから手を止めましょう。こうしておくことで、割り込み作業が終わった後に「どこまでやったっけ?」と迷うことなく、スムーズ元の作業に復帰できます。
◆ ブルームは「自分に合った作業の進め方」を練習する場所です
いかがでしたでしょうか。
「同時に指示されると焦ってしまい、順序立てて整理する余裕が持てない......(>_<)」
「職場の人に『1つずつ順番にやらせてください』と言っていいのか不安」
就労移行支援事業所ブルームでは、水戸、つくばの各教室において、皆さまが就職した後に仕事の重複でパンクしてしまわないよう、日々の通所の中でシングルタスク化の練習を行っています。
・あえて複数の課題や指示が重なるシチュエーションを作り、メモを使って順番に整理して片付ける「タスク整理トレーニング」。
・個別面談を通じて、自分がパニックになりやすいパターン(視覚・聴覚情報の重なりなど)を分析し、自分に合ったメモの取り方を組み立てる自己分析サポート。
・実際の職場を想定し、「ただいま〇〇の作業を進めておりますので、こちらの入力が終わり次第コピーに向かってもよろしいでしょうか」と、上司(スタッフ)に優先順位を確認する相談コミュニケーションの練習。
私たちの教室は、同時に何でもこなせる器用な人を目指す場所ではありません。「自分は1つずつ丁寧に進めるほうが正確で早い」と自分の特性を正しく理解し、メモや周りとの相談を通じて、安全なシングルタスクの環境を作っていく技術を身につける場所です。
8月11日の火曜日。もし今日、やることが重なって頭がザワついたら、まずはペンを握ってノートに「いまやるべきこと」を上から順番に1言ずつ書いてみることから、焦らない作業の進め方を試してみませんか。
皆さまが焦りのない、穏やかな気持ちで訓練に取り組めるよう応援しております。
■ 茨城県水戸市、つくば市周辺にお住まいの方
■ 精神障害、発達障害、知的障害などにより、働くことに困難を感じている方
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