ハローワークとの就労支援の連携
前回はハローワークとの連携モデル事業の大まかな説明をさせていただきました。
今回は今まで連携してきて感じていることを率直に書いていこうと思います。
まずは個人の感想ですが、
ハローワークさんと連携できて良かった! ハローワークさんと連携したことでご利用になる方が望む就職にグッと近づけるようになった!!
今後もこの連携を続けてドンドン発展させていこう!!!
と思っています。
次に、ブルームの中で起こっていることを3つ取り上げます。
(本当はもっといっぱいあるのですが、紙面の関係で残りはまた次の機会に紹介しますね)
①ハローワークに気軽に電話がしやすくなった
今まではハローワークに電話する時は緊張して、少し勢いをつけて電話をしていました。
このモデル事業が始まってからは自分の携帯電話から必要な時にすぐに電話ができます。
コーディネーターさんは毎週ブルームに来て下さり、ご利用者様の相談に乗ってもらったり、最新の就職状況を教えてくれます。
もちろん私達ブルームのスタッフもご利用者様の状況や特性に合った職場がないかを相談させてもらっています。
私達も就職された方のところに行きますし、企業の担当の方がご本人様の体調のことで不安があればアドバイスをします。
これらの繰り返しがこの信頼を作ってきたのだと感じています。
必要な時にすぐに連絡ができて、必要なことができる。
私たちの活動がより効率的・効果的になることで就職を希望する方の要望にタイムリーに対応できる仕組みができてきました。
②直接企業にお邪魔できる機会がグッと増えた
私はこちらの事業所を立ち上げる前にも就労支援に携わっていたことがあります。
就労移行支援はいろいろなことをやっていて、就労のトレーニング、就職活動のサポート、職場見学や実習、就職したら安心して職場で働けるように定着支援・・・。
職場実習をさせてもらえるところなどは自分たちで開拓することまで行います。
この開拓って結構難しいんです。
まだまだ福祉の領域には偏見が多いのか、単に私の営業力不足なのか、職場見学の申し入れの時点で断られることも以前の職では多かったです。
正直あまり話が得意な方ではないので、うまくいかないと思いながら営業の電話をして、やっぱり駄目だったと心が折れそうになっていました。いえ、折れました(笑)。
確かに、仕事をしている時に急に分からない福祉の事業所から連絡が来たら、「とりあえず後で」になるのもわかるような気がします。
これがハローワークさんが入ると全然スムーズになります。
今まで苦労のわりに少しずつしか進まなかった職場開拓がものすごいスピードで進むのです。
(正直、私たちが電話して断られた企業にハローワークさんがかけたら職場見学OKになったケースもあります)
その結果、職場に直接お邪魔してお話しすることでその後の関係作りにもつながりやすくなっていると感じています。
関係ができることで企業が安心して雇用が進み、就職した方のアフターフォローもしやすくなる、と言うことですね。
③就職希望者と雇用主の意見を合わせたWin-Winを考えられるようになった
ハローワークのコーディネーターさんにいろいろ質問をします。
「こういったケースで、こういう状況が多分本人の追い詰められ感になると思う」
「職場でこういう配慮を求めたいんですけど、そういったお話ってできそうですかね?」
「実際、こちらの企業さんではどんな人材を求めている感じでしょうかね?」
コーディネーターさんにお話を聞くとすぐに応えてくれます。
いろいろな企業の方と直接話をしているからよくわかっていらっしゃるのだと思います。
実際、その職場で安定して働き続けるためにはいろいろなバランスが必要なのだと思います。
ご本人様に合わせなければつらくなってしまいます。
ご本人様に合わせすぎてしまい企業が疲弊してしまえば、それは結果的にご本人様の働きづらさにもつながります。
就職で誰も得をしない、ような状況は避けたいです。
コーディネーターさんにいろいろな企業の想いを聞くことで、より現実的で「就職できてよかった」「雇って良かった」と思える形は何か考え、提案できるようになってきたと感じています。
この地道な活動が将来的に仕事を通じて自己実現できる「元」ご利用者様が増えることにつながればこれ以上のやりがいはないです。