認知機能をリハビリテーション
茨城県水戸市の就労移行支援事業所ブルームです。
私たちのところでは毎週金曜日は勉強デーになっています。
昼の時間で薬の勉強。
そして夕方には医師や医療福祉スタッフが集まってカンファレンス(ご利用者様の治療や訓練についての検討や治療プログラムやトレーニングメニューについての検討)を行っています。
今回は医療法人イプシロン デイセラピーの"認知機能リハ"について検討しましたので、認知機能リハビリテーションの目的や効果について書いていきたいと思います。
その前に、「そもそもデイセラピーってなに?」という疑問もあると思いますので、簡単に説明します。
【デイセラピーとは??】
デイセラピーは精神科医療機関(病院やクリニックなど)に通院されている方が服薬だけではない治療を行うところです。
例えば、薬で症状は落ち着かせることができても、生活リズムが健康的ではなかったり、体力が低下して仕事をするだけの体力が足りなかったり、そもそも自分に全く自信を持てていなかったりすると「他の人にどう思われるんだろう??」といつも気にして何をするにも大きなストレスを抱えたりします。
これはほんの一例です。
また別の機会に精神科の治療、当院のデイセラピーで行っていることなども紹介させていただきますが、薬ではカバーしきれない部分はデイセラピーや心理士さんたちの専門的な心理的治療などで治療・リハビリテーションを行うと状態が良くなります。
【認知機能リハビリテーションについて】
さて、認知機能リハビリテーションですが、そもそも認知機能って何でしょうか??
人間は日常で起こっていることに「気づいて」、「理解して」、「判断して」、もし何かをする必要があると思えば「計画を立てて」、「実際に行う」ということをしています。
この一連の流れが「認知」ということになります(専門家の方が見ていたら申し訳ありません、わかりやすく簡略化しています)。
これらの認知は脳で行われています。
重要なのは、病気の影響でこの認知機能は低下します。
「前はよくできていたことがうまくできなくなってしまった」
「スピードが遅くなった」
「忘れてしまう」
認知機能が低下すると様々な生活のしづらさを自覚します。
ある研究ではうつ病で職場をお休みする方が復帰したときにうまく職場適応できるかどうかに関わる要因の一つに認知機能の状態も関係していると主張しています。
確かに、
「気づいて」、「理解して」、「判断して」、「計画を立てて」、「実際に行う」
これらが以前よりスムーズに行えない、となれば働きづらいですね。
逆に言えば、認知機能を下げない、むしろアップさせられるようなトレーニングを行っていれば職場でも日常生活でも良いことがあります。
認知機能リハビリテーションって重要ですね。
デイセラピーでは作業療法士さんと臨床心理士さん(公認心理士でもあります)が認知機能リハビリテーションを担当しています。
お二人ともかなりの専門家ですのでいつも勉強させてもらっています。
また機会を作ってデイセラピーの認知機能リハビリテーション担当スタッフに詳しい内容を説明してもらう機会を作ろうと思います。