不安な状態での仕事
茨城県水戸市にあります就労移行支援事業所ブルームです。
早いもので、ブルームも設立して1周年になろうとしております。
ブルームは立ち上げから1年で13名の就職者を輩出してきました。
就職された方には電話やメールなどで定期的に連絡を取っていますが、就職された方には共通した悩みがあるように思えます。
「この職場で私はどのように思われているのだろう?」
「みんな私よりもすごく仕事ができる人に見える」
メンタル不調に陥ると「不安」には人一倍敏感になるように思えます。
特に、仕事でつらい経験をしていると自分の周りの人がすべて「自分よりよくできている」と感じやすくなることもあると思います。
そういった悩みはある意味ではだれでも持つものですが、そこで立ち止まってしまう時間が長ければ長いほど物事はうまくいかなくなると感じます。
下の図で脳の状態を考えてみます。
例えば不安などが無く、仕事に集中できている状態が上図のようであるとします。
脳の中では様々なことを考えますよね。
では、「不安」が強まったとします。
頭の中の7割が不安で残りの3割で仕事をしなければならないとしたらどうでしょうか?
今までは100%使って行っていたことを30%でやらなければなりません。良い仕事をしようと思っても難しいと思います。
うまく仕事ができないことでそれがさらなる悪循環を生んでしまうこともあるでしょう。
不安への対処法は様々ありますが(認知行動療法など...)、私はまず目の前の仕事に集中することをお勧めしています。
自分がまず何を考えて何をなすべきかが見えなくなっていることも多いので。
もちろん不安が医療的な介入が必要なほどに大きい場合には医療が優先されますが、そうならないよう「転ばぬ先の杖」になるべく定期的に連絡を入れています。
「自分を想ってくれている仲間がいる」という感覚があれば不安になっても手遅れになる前にSOSを出せるかと期待しています。
その役割をブルームが担えたらもっと多くの方が仕事に就いて自分らしく働けるかなと思います。