最新情報

【障害特性】「人の名前が覚えられない」を責めない。職場の顔と名前を一致させる3つの仕組み

こんにちは。
茨城県の水戸市、つくば市周辺で就労支援を行っている「ブルーム」のブログ担当です。
6月23日、火曜日。

新しい職場や訓練の環境に加わったとき、誰もが最初にぶつかる高い壁が「一緒に働く人たちの顔と名前を覚えること」です。特に、以下のようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?

「一度にたくさんの人を紹介されて、頭がパニックになってしまった(>_<)」
「毎日顔を合わせているのに、いざ話しかけようとすると名前がパッと出てこない」
「名前を間違えたら失礼だし、怖くて周囲に話しかけづらくなってしまった......」

以前のブログでは「メモを整理するインデックス術」についてお話ししましたが、今回は「人の名前という、形のない情報の整理方法」という切り口で対策を考えてみましょう。

「人の名前がなかなか覚えられない」というのは、あなたの不真面目さや関心の薄さが原因ではありません。発達障害の特性(視覚情報の処理の偏りや、短期記憶を司るワーキングメモリの特性)などが背景にある場合、人の顔と名前という複雑なデータを結びつけるのは脳にとって非常にハードルの高い作業なのです。

大切なのは、自分の記憶力だけに頼ろうとせず、「脳の外側に、顔と名前を一致させる仕組み」を作ってしまうことです(^^)

◆ 記憶に頼らず名前を一致させる3つの防衛策
職場で焦らずに人の名前を確認できるようになるための、具体的で実践的なアプローチです。

(1) 自分だけの「簡易座席表(マップ)」をデスクに忍ばせる
人の名前を単体で覚えるのが難しくても、「場所(空間)」と結びつけると脳は記憶しやすくなります。
入社したらまず、手元のノートにオフィスの机の配置を四角く描いてみましょう。そして、「窓側の奥が佐藤さん」「入り口の近くが鈴木さん」というように、席の場所に名前を書き込んだ自分だけの地図を作ります。作業中や話しかけに行く前に、デスクでこの地図をチラリと確認するだけで、名前のド忘れを完全に防ぐことができます。

(2) 特徴を「言葉」にしてメモに残す(ただし、自分しか見ないノートに!)
「顔」という曖昧なビジュアルだけで覚えようとせず、言語化してフック(引っかかり)を作ります。
「佐藤さん:いつも青いペンを使っている、メガネ、声がハキハキしている」「高橋さん:髪が短め、いつもPCの画面を拡大して見ている」など、自分が判別しやすいパーソナルな特徴を座席表の横に小さくメモしておきましょう。
(※注意:このメモは他の人に見られないよう、自分だけの秘密のノートに厳重に管理してくださいね!)

(3) 相手の「名札」や「持ち物」に視線を向ける習慣をつける
職場で声をかけるとき、緊張のあまり相手の目元ばかりを見つめてフリーズしてしまいがちです。
話しかけるときは、あえて相手の胸元の社員証(ネームプレート)や、デスクに置かれているネームスタンド、回ってきた書類のサイン欄などにスッと視線を落とすルートを意識してみましょう。物理的に文字として名前を確認してから「〇〇さん、今お時間よろしいですか?」と切り出すことで、言い間違いの不安が劇的に少なくなります(^^)

◆ ブルームは「人との関わり方の工夫」を一緒に実験する場所です
いかがでしたでしょうか。
「最初のうちに名前を聞きそびれてしまい、今さら聞けなくて困っている......(>_<)」
「座席表を作りたいけれど、上手な書き方が分からない」

就労移行支援事業所ブルームでは、水戸、つくばの各教室において、皆さまが職場の新しい人間関係の中で過度な緊張を抱え込まず、安心して業務に馴染んでいけるようサポートを行っています。

・訓練のプログラムの中で、あえて座席を定期的に入れ替え、その場で小さな簡易座席表をパパッと作成してみる事務・記録のレッスン。
・「以前お伺いしたのに失礼なのですが、もう一度お名前の漢字を教えていただけますか?」など、聞き直したいときの丁寧なコミュニケーションのロールプレイング。
・あなたの特性(視覚優位・聴覚優位など)に合わせて、一番覚えやすい「人の情報の整理の仕方」をスタッフと一緒に見つける個別面談。

私たちの教室は、何でも一度で暗記できる完璧な人を目指す場所ではありません。「覚えられない特性があるなら、ノートや環境を工夫して、どうやって確実にカバーしていくか」という、社会に出てから自分を助けてくれるリアルな工夫を、スタッフと一緒に1つずつ増やしていく場所です。

火曜日の今日。もし身の回りに「あの人の名前、なんだっけな......」とモヤモヤする人がいるなら、まずは手元のノートの隅に、オフィスの簡易マップを小さく描いてみることから始めてみませんか。
皆さまが焦りのない、穏やかな時間を過ごせるよう応援しております。

■ 茨城県水戸市、つくば市周辺にお住まいの方
■ 精神障害、発達障害、知的障害などにより、働くことに困難を感じている方

まずはお気軽にご相談ください。
◎見学や個別相談は無料です。
あなたからのご連絡を、スタッフ一同心よりお待ちしております。

最新情報一覧を見る >

カテゴリー
お知らせ
みんなの声
コラム
プログラム
レポート
仕事
就労選択支援
就職・転職
障害特性
障害福祉制度
最新記事
2026.6.24【制度】「就労移行支援」と「就労継続支援」の違いとは?自分に合った選択をするための基本
2026.6.23【障害特性】「人の名前が覚えられない」を責めない。職場の顔と名前を一致させる3つの仕組み
2026.6.22【コラム】「あの人の言い方がきつい」と感じたとき。言葉の「トゲ」と「中身」を仕分ける聴き方
2026.6.22【実務】「報告のタイミング」がわからない。上司が安心する「3大・報連相のタイミング」
2026.6.21【コラム】梅雨空の日は「おうち biotope(ビオトープ)」を眺めよう。自然の揺らぎで自律神経を整える余暇
バックナンバー
2026年6月
2026年5月
2026年4月
2026年3月
2026年2月
2026年1月
2025年12月
2025年11月
2025年10月
2025年9月
2024年8月
2023年10月
2023年8月
2023年3月
2023年2月
2023年1月
2022年10月
2022年8月
2022年7月
2022年6月
2022年5月
2022年4月
2022年3月
2022年2月
2021年12月
2021年11月
2021年10月
2021年9月
2021年8月
2021年7月
2021年6月
2021年5月
2021年4月
2021年3月
2021年2月
2020年11月
2020年10月
2020年9月
2020年7月
2020年4月
2020年2月
2019年12月
2019年11月
2019年10月
2019年9月
2019年8月
2019年7月
2019年6月
2019年5月
2019年3月
水戸メンタルクリニック
水戸メンタル駅前分院
つくば心療内科クリニック
もりや心療内科クリニック
北参道こころの診療所
知能発達検査室 東京千駄ヶ谷・つくば研究学園
訪問看護ステーションBAiKO
就労支援事業所ブルーム
医療法人イプシロン

ページの先頭へ