【障害特性】「疲れが2日遅れでやってくる」現象。週末の反動を防ぐ、平日のエネルギーコントロール
こんにちは。
茨城県の水戸市、つくば市周辺で就労支援を行っている「ブルーム」のブログ担当です。
6月27日、土曜日。
関東地方の梅雨らしい空模様が続いていますが、皆さま、この週末はどのように過ごされていますか?
今週をなんとか乗り切り、待ちに待ったお休みに入ったものの、こんな体調の変化に戸惑っている方はいらっしゃいませんか?
「平日は緊張感でなんとか通所できたのに、土曜日になった途端、泥のように眠くて動けない(>_<)」
「木曜日や金曜日の疲れが、なぜか今頃になってドッと体に押し寄せてきている」
「休日にやりたいことがあったのに、起き上がるだけで精一杯で自己嫌悪になってしまう......」
以前のブログでは、週末に予定を詰め込みすぎず、スケジュールに「空白」を作る練習についてお話ししました。しかし、中には「予定を空けてのんびりしているはずなのに、体が言うことを聞かないくらい重い」という方もいるかもしれません。
実は、この「疲れが1日〜2日遅れてやってくる」というのは、真面目で頑張り屋さんな方にとても多く見られる障害特性や自律神経の仕組みによるものです。決してあなたの体力が人より劣っているわけでも、怠けているわけでもありません(^^)
今回は、なぜ疲れが遅れてやってくるのか、そのメカニズムと平日のうちからできる防衛策を整理してみましょう。
◆ なぜ疲れは「2日遅れ」で爆発するのか?
原因は、脳の緊張状態(交感神経の過剰な働き)にあります。
発達障害や精神障害の特性を持つ方の多くは、訓練や職場といった「外の環境」にいる間、周囲の音、視覚情報、人間関係の空気を人一倍敏感にキャッチしています。脳は常に「危険を察知するセンサー」がフル稼働している状態です。
このとき、脳内ではアドレナリンなどのストレスホルモンが分泌され、いわば「麻酔」がかかったような状態になっています。そのため、リアルタイムで心と体がどれだけ消耗していても、その場では疲れを自覚することができません。
金曜日の夜に帰宅し、土曜日になってようやく「ここはもう安全な場所だ」と脳が認識した瞬間、張り詰めていた糸がプツンと切れ、麻酔が切れたように数日分の疲労が一気に噴き出してくるのです。これが「土曜日に泥のようになってしまう」メカニズムです。
◆ 週末のダウンを防ぐ、平日の「小まめなエネルギー管理」3選
週末に生き返るための寝だめをするのではなく、平日のうちから「疲れを溜め込まない貯金」をしておくことが、長く安定して活動を続ける最大のコツです。
(1) 疲れる前に「1分だけ目を閉じる」をルーチンにする
「疲れたから休む」のではなく、「疲れる前に時間を決めて休む」習慣をつけましょう。
訓練の合間や、お仕事の休憩時間に、あえてスマートフォンの画面を見ずに1分間だけそっと目を閉じ、視覚情報を完全に遮断します。これだけで、脳の過剰な興奮にブレーキをかけ、アドレナリンの出すぎを抑えることができます。
(2) 木曜日・金曜日の夜の過ごし方を「お休みモード」にシフトする
一週間の後半は、誰しもバッテリーが残り少なくなっています。
特に木曜日と金曜日の夜は、お風呂にゆっくり浸かる、部屋の明かりをいつもより少し暗めにするなど、意識して身体をリラックスモード(副交感神経優位)へ導いてあげましょう。週末への軟着陸(ソフトランディング)を平日のうちから準備しておくイメージです(^^)
(3) 日中の「自分の緊張サイン」に気づく
「気づけば肩にギューッと力が入っている」「呼吸が浅くなっている」「奥歯を噛み締めている」......これらはすべて、脳が戦闘モードになっているサインです。
これに気づいたら、その場で「ふぅーっ」と大きく息を吐き出し、首や肩をぐるぐる回して物理的に筋肉の緊張を緩めてあげましょう。
◆ ブルームは「金曜日まで笑顔で過ごせるペース」を一緒に作ります
いかがでしたでしょうか。
「土曜日を寝て過ごしてしまうと、せっかくの休日がもったいなくて悲しくなる(>_<)」
「自分自身の『限界の一歩手前』がどこなのか、いまいち分からない......」
就労移行支援事業所ブルームでは、水戸、つくばの各教室において、皆さまが就職した後に「週末に体調を崩して、月曜日から会社に行けなくなってしまう」という事態を防ぐため、日々の通所を通じて「持続可能なペース配分」を学ぶ訓練を行っています。
・毎日の体調ログ(記録)をスタッフと一緒に振り返り、「何曜日あたりから疲れのサインが出やすいか」を客観的に分析するワーク。
・週5日フルタイムで通うことを急がず、現在のバッテリーの容量に合わせて「週3日、午前中だけ」など、ステップを踏んでステップアップしていく個別カリキュラム。
・訓練中に緊張が高まったとき、スタッフに適切に相談し、静かなスペースで一時的にクールダウンする環境調整の実践。
私たちの教室は、限界を超えて全力疾走できる人を育てる場所ではありません。「自分のバッテリーの残量を正確に把握し、週末に反動が来ないように平日のアクセルを上手にコントロールできる技術」を身につけ、社会の中で息長く、自分らしく輝き続けるための土台を作る場所です。
土曜日の今日。もし体が重くて動けないなら、それは今週一週間、あなたが新しい環境や訓練に対して人一倍誠実に、一生懸命に向き合ってきた素晴らしい証拠です。
「何もできなかった」と自分を責めるのはおしまいにして、今日はお布団の中で、心ゆくまで自分を甘やかして休ませてあげてくださいね。
どうぞ穏やかで、心地よい週末をお過ごしください。
■ 茨城県水戸市、つくば市周辺にお住まいの方
■ 精神障害、発達障害、知的障害などにより、働くことに困難を感じている方
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